松田町の松田ブランドに認定されたアロマオイルを作る 高橋 久美子さん 横浜市在住 49歳
松田町を香りでＰＲ
○…ふわっと広がる爽やかな香りが好評だ。昨年12月、松田産の柚子で作ったオリジナルのアロマオイルが松田町の松田ブランドに認定された。２０１９年に松田山ハーブガーデンを訪れた時、出荷できず地面に落ちている大量の柚子を見て「松田町の自然で育った柚子ならきっと良質で爽やかな香りのオイルができる。フードロス問題解決や町のＰＲにつながるはず」と確信した。町役場に出向き、担当職員に思いをぶつけ、農家を紹介してもらった。
○…アロマオイルには柚子の外側の果皮を使う。内側の白い部分は、香りに影響するためできるだけ入れないのがポイントだ。効率よりも良質なものを提供することにこだわり、ひとつひとつ手作業。今年度は約２千個の柚子から５ミリリットル入りボトル１６０個を作った。ハーブ館での販売の他、ふるさと納税の返礼品にもなっている。柚子の収穫時期には、町民との交流を兼ねたアロマ蒸留体験会の開催など活動の幅を広げている。
○…川崎市出身。短大卒業後、自動車メーカーに就職。その後結婚、出産を機に家庭に入った。子育てが一段落した30代後半、手に職をと考え、もともと興味があったアロマの学校で学び、その後アロマセラピーサロンを開業した。花や植物が好きで、松田山ハーブガーデンは20代からのお気に入り。「松田町とかかわることができて感慨深いものがある」
○…普段から外出先でも香りに敏感。「思いついたアイデアなど、忘れないように書き留めるようにしている」と言い、増えていくノートは大切な財産となっている。「今後は植物の葉から作ったオイル作りに挑戦し、松田産の香りで町のＰＲに役立ちたい」と夢は広がる。
