新型コロナの影響で2年連続中止となった「開成町阿波おどり」を身近に感じてもらおうと、開成町役場1階で衣装や高張提灯が展示されている。「開成町の文化を消さないようにしたい」と開成町阿波おどり連絡協議会の井上慎司会長は話している。
町役場1階の特設ブースには、町内にある「連」と言われる14の団体の名前が記された特色ある衣装と、各連の紹介プレートが並べられている。また、モニターが設置されており、3年前の阿波おどりを映像で振り返ることができる。
文化継承のために
井上会長は、町民と一体となるイベントの中止が続くことで開成町の文化のひとつが衰退することを危惧していた。今回の展示は、衣装など目に触れる機会を作ることで、阿波おどりが町民の心から消えないようにしたいという思いで企画したという。「披露する場が失われるのは私たちも辛い。オンラインという手段もあるが、観客と一体となる姿が魅力のひとつ。開催できる日が来ることを待ちながらPRは続けていきたい」と井上会長は話した。円中連所属の風田川(ふうたがわ)千咲さん(開成南小5)は「早く友達と一緒に踊りたい」と、踊れる日が来ることを信じ練習は続けると話していた。
開成町阿波おどりは、毎年9月第2土曜日に開催されている。1988年、当時の町長が阿波おどりが盛んな大和市の盛り上がりに感銘を受け始めた。今年で35回目を数える。1万人以上の観客が訪れ、あじさいまつりに次ぐ町の大きなイベントとして定着している。商店街のアーケードで行われる近隣の阿波おどりとは違い、道路を会場に迫力のあるパフォーマンスが見られるのが特徴。また、オープニングで行われるすべての連が高張提灯を掲げてのパレードは開成町の阿波おどりならではの光景だ。
衣装の展示は1月28日(金)正午まで。今年の阿波おどり開催に関しては現在検討中。
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