松田町は来年度、スポーツコミッションの設立を計画している。各種スポーツ大会の誘致等で地域活性化を目指すもので、県内では初となる。設立のための準備費用が新年度予算案に計上されており、審議が行われている。
スポーツコミッションとは、スポーツ団体や主催者が大会開催時に会場や参加者の宿泊場所を手配する際に、ワンストップで対応するサービスの窓口のこと。昨年10月現在、全国に177団体がある。スポーツと観光を合わせた取り組みや国内外の大会、合宿・キャンプの誘致など、スポーツと地域資源を結びつけ、戦略的に活用することで、地域活性化につなげる狙いがある。
町内2施設が軸
町は、町民センターにあるスポーツクライミングの専用壁と寄にある「みやま運動広場」の活用を検討している。
スポーツクライミングの専用壁は、2018年に町民文化センターに作られた。大ホールステージには、大会にも使われる高さ5メートル、幅21・6メートルの壁6面がある。建物の外壁には高さ13メートル、幅6メートルのリードウォールがある。室内は町民らによる利用があるが、リードウォールではこれまで1大会の開催のみと稼働の低さが課題となっていた。2020東京五輪で正式種目となったことやコミッション設立で、利用頻度を上げたい考えだ。
寄自然休養村管理センターの前にあるみやま運動広場は、ナイター設備付きのグラウンドがあり、トイレや更衣室が完備されている。クラブ活動などの合宿で使われる夏期以外の利用に課題があったが、最近はフィールドホッケー教室が開かれており、活用を推進していく。
町の担当者は「東名高速大井松田ICなど交通のアクセスの良さも売りの一つ。現有施設を生かしたPRを行っていきたい。将来的には松田町で全国大会のような大きな大会開催ができれば」と話した。
窓口は町教育課生涯学習係。4月から立ち上げ準備に入り、設立は7月以降を予定している。
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