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足柄版 公開:2022年5月14日 エリアトップへ

松田町自然館の館長に就任した 山室 徹さん 小田原市在住 73歳

公開:2022年5月14日

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宝物、一緒に発見

 ○…「本物の自然に触れる機会を1回でも多く提供したい」。植物観察会では参加者と一緒に虫や花を追いかける。今月には寄地区でも予定しており、「美しい蝶もいて実物を見たら驚くと思うよ」と声を弾ませる。経験豊富で「力がある」と一目置く4人の女性スタッフと共に、今後も月替わりで催しを計画していく方針。「楽しさは必ず人に伝わる」という信念で、準備に取り組んでいる。

 ○…一括りに「毛虫」と呼んでしまう昆虫の幼虫でも、正式名称や生態をサラッと説明する知識を買われて、10年前から自然館の運営に携わる。館内で人気の昆虫展示コーナーの仕掛け人でもあり、標本を並べるだけでなく、遊び感覚で習性を学べる教材を手作り。昆虫の魅力を五感で体験できるコーナーに仕上げた。展示コンセプトに惹かれて遠方から訪れる来館者もおり「期待してくれていると思うと応えたくなる」とにこやか。

 ○…現役時代は小学校教諭として、箱根町や湯河原町で教壇に立った。定年後は放課後児童クラブの活動で「虫の先生」として親しまれ、子ども達に向き合う。一緒に虫捕りをする中で羽の色や触角など、子どもがその場で感じた昆虫の特徴や気づきを「宝物」と呼び、一目見ようとして出来る人だかりの輪を「最高の瞬間」と喜ぶ。

 ○…自分にプレッシャーをかける意味でもと前置きした上で、「国蝶のオオムラサキをもう一度、呼び込みたい」と夢を語る。青紫色の美しい羽は広げると10cm以上にもなるという。2011年から数年ほど自然館でも飛来を確認したが、最近はすっかり姿を見かけなくなった。幼虫が育つ環境は揃っているとし、「何より、私が一番見たいんだ」と力を込めた。

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