小田原市消防本部(黒栁幹雄消防長)が9月12日、小田原三の丸ホールで「小田原市幼年消防クラブ結成40周年記念式典」を開催した=写真。
幼年消防クラブは幼少期に正しい火の取り扱いなどを学び、火災予防に生かすことを目的とした地域の自主防災組織。市消防本部の管内では、1984年に発足。現在、管内2市5町(小田原市・南足柄市・足柄上郡)で31園の年長児740人が活動している。
活動任期は1年。クラブ員に任命されると消防職員による「花火教室」で正しい遊び方を学ぶほか、消防出初式への参加、秋季全国火災予防運動に合わせた小田原駅アークロードでの広報活動など、防火思想を普及する役割も担ってきた。市幼年防火委員会の武藤保之会長は、「家庭で防災について理解することで、日常生活の中での火事や災害時への備えにつながっている」と話す。
記念式典には560人が出席。子どもたちは防火法被を身にまとい、「火事のない明るいまちをつくります」など、元気よく防火の誓いを宣言。黒栁消防長は園児に「思いやりのある人になって」と呼び掛け、同クラブと委員会に向けては長年の啓発活動について感謝の言葉を述べた。
幼年消防クラブは2022年版消防白書によると22年5月1日現在、全国で1万3308団体・約105万人が活動。箱根町消防本部管内にも同クラブがある。湯河原町消防本部では、小中学生対象の少年少女消防クラブが活動を行っている。
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