松田町がPFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)に基づき事業を進めていた子育て世帯等を対象にした地域有料賃貸住宅「ラ・メゾン カラフル町屋」がこのほど完成し、3月2日に落成式を行った。通勤通学に利便性が良い好立地を活かし、町内外からの世帯を呼び込み、定住人口の増加に結びつけたいとしている。
完成した「ラ・メゾン カラフル町屋」は、敷地面積1873・23平方メートル、建築面積527・63平方メートル。鉄筋コンクリート造4〜7階建てで全28戸。2018年4月に着工し、今年2月に工期を終えた。住宅の名称には「入居者がこの住宅に住むことによって個性豊かに輝きますように」という願いが込められている。
町では、既存の町営住宅の集約を図るための町営住宅(籠場地区)と子育て世帯等を対象にした地域有料賃貸住宅(町屋地区)の2つの住宅整備を2016年度からスタート。PFI法に基づき計画を進め、17年10月に、まつだ住宅パートナーズ株式会社(西山和成代表取締役)と事業契約を結び、官民連携で事業を進めてきた。籠場地区住宅は18年10月に完成している。
県有地の跡地整備
町屋地区の住宅は、町の「定住対策」の柱として15年度に県から取得した旧松田土木事務所(別館側)と旧警察官舎の跡地を活用し、子育て世帯や新婚世帯向けの賃貸住宅として整備。今後、住宅向かいの旧松田土木事務所(本館ほか)は、子育て支援機能や若者や女性の働く場の創出に向けた拠点、生活支援の場として活用していく予定。
入居予定者74人のうち町外からが53人(3月6日現在)。3月2日の落成式で本山博幸町長は「住んでいる人々が最終的に定住してくれるよう、建物と一緒にまちづくりを進めたい」と話した。
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