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今もぬくい「魂の仕事」

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 ライトアップされ、漆黒に浮かぶ幕山梅林…地元の絶景をうつし取った数少ない文芸のひとつで、第5回湯河原文学賞にも選ばれた。著者の平野洋子さんは湯河原の旅館の女将だった人で、昨年2月に亡くなった。ある日突然著者を襲った「発作」から、パニック障害やうつ病と闘う日々を丹念に綴り、限りなくノンフィクションに近い形で残したのがこの作品。20年以上にわたって仕事一筋だった著者は床に伏し「自分は生きる価値があるのか」と激しく葛藤する。楽しいという感情が消え、「おいしい」という味覚すら薄れる中、傍らの夫は「決して一人にしない」と寄り添い続ける─著者はその温もりを他の人にも配りたかったのかもしれない。生前編集室に届いた手紙には「病を患って8年目、私の魂の仕事です」とある。湯河原の写真がふんだんに挿し込まれ、文字のフォントは大きい。本人によると「患者さんは読む気力もなくしているから、大人の絵本のようにしたかった」。心の奥底から汲み上げた言葉が、読み手にしみ込む一冊だ。
 

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