甦る万葉の花 4年かけ再生へ 湯河原南ロータリークラブが約60種の草木を万葉公園に
湯河原の万葉公園内で1日、作業着に身を包んだ50人がオミナエシや彼岸花、福寿草など300株を植えた。湯河原南ロータリークラブ(小沢重彦会長)創立40周年記念事業として企画されたもので、町役場や議会、観光協会、商工会など13団体が作業に加わった。
万葉公園は昭和初期に万葉集の「あしかりの土肥の歌」にちなんで命名され、歌人の佐々木信綱氏の指導で万葉集に詠まれている百種を超える花木が公園内に植えられたが、年月が経つにつれてそれらは失われていった。
「独歩の湯」隣に桜を
植樹ルーツは円山公園
かつての万葉の花を復活させようと本腰を入れたのが同クラブ。40周年記念事業として計画したのが、平成25年度までの4年間で万葉の花木約60種・約4800本を植え、立て札60枚を設置するというもの。植栽会場となった観光会館脇では先月14日から関係団体の有志が集まり、土起こしや肥料散布など準備に汗をにじませた。足湯「独歩の湯」の隣には京都から調達した桜を植樹。これは円山公園の名物「祇園の枝垂桜」の種を発芽させて育てた二世桜で、花芽を傷つけないようシートで包み慎重に高速道路を運んだという。うまく根付けば春にも足湯に桜の花びらが舞うことになる。
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