韓国にも輸出される「湯河原産」 ナマコ漁が福浦港などで最盛期
湯河原町福浦の漁港でナマコ漁が出荷の最盛期を迎え、水揚げと同時に続々と氷詰めにされている。ナマコ漁のシーズンは12月から5月頃で、ピークは2〜3月。10年ほど前からナマコ漁に携わる高橋千春さんは、毎朝2時間ほど潜り、70キロほどを獲っている。海底15メートルほどに生息しているのは赤・青・黒の「マナマコ」。中でも赤ナマコは生食用として韓国へも出荷されているという。居酒屋や寿司屋で出会うことは多いが一般家庭ではまだ珍しい食材。高橋さんは県水産課や漁協などと協力しレシピを作るなど”伝道”にも余念がない。調理はシンプルで両端を切り落として内臓を出し、切って塩をふり、洗い、酢などに漬けて塩気を切る。口に入れるとゴニュッとした歯ごたえと潮の香りが広がった。「酢の代わりに湯河原産のダイダイの汁に漬けるとうまい。試してみて」。