廃止?継続?「未定です」 高速道無料化実験 6月以降どうなる
大畠章宏国交相が高速道路無料化実験と休日上限千円割引を廃止・凍結し、復興財源化することを表明してから、1ヶ月が過ぎた。
国交相が示した廃止時期は6月中旬。しかし5月下旬になっても国交省から正式に発表がない状態が続く。箱根にとって西湘BPや箱根新道は主要集客ルートであることはもちろん、通勤や買い物、通院のための生活道路として定着しつつあり、国の決定は家計に影響しそうだ。一部の観光関係者に対して無料化実験の感想を聞いてみると「実験開始以降、芦ノ湖エリアへの流入数は飛躍的に伸びている」(元箱根・宿泊関係者)と評価の声がある一方「トラックが流入し渋滞が増えた。小田原駅までの送迎経費は助かるが…」(元箱根宿泊関係)、「渋滞で時間が読めない。横浜湘南エリアへ顧客が流出する一因」(ブライダル関係)、「税金を使用しての実験。道路運営会社の役員報酬を見直すべき」(観光ボランティア)という指摘も。肝心の国交省担当課は「社会実験がいつ廃止されるかどうか、まだ未定だが、一部ETCでは無料から有料への切り替え作業が始まっている。正式発表は6月になりそう」と話している。