目指せ 食器セット60家族分 湯河原の動物病院が持ち込み拠点に 12日に石巻市へ
湯河原のプリモス動物病院で今月初旬から食器をダンボールに詰め込む作業が続いている。石巻市出身の伊藤裕美子院長が被災地に送ろうとネットなどで呼びかけた結果、町内外から持ち込まれた品々だ。グラスや土鍋、茶碗…食器は種類別に分け、家族構成を想定しながら梱包してゆく。
伊藤さんは実家が被災し、これまで4回石巻に帰郷。現地でのボランティア活動を通じ、日が経つにつれて変化する現地のニーズを聞き取った。避難所で野菜や果物が不足している事を知り、湯河原で「みかん募金」を呼びかけた時は、募金に加えて「自宅に甘夏の木がある」などの連絡が入り、これまでに2トン弱のミカンが現地に配送された。老眼鏡を募集した時も続々と眼鏡が届けられ、老人ホームや眼科も協力。郵便ポストを開けると眼鏡が入っていた日もあったという。集まった約2千の老眼鏡は現地の「石巻日日新聞」の協力により新聞とともに避難所に配られた。
伊藤院長によると被災地の住宅は「ぐちゃぐちゃ」。紙の器での食事を余儀なくされているという。「陶器やガラスで食べられたらきっと美味しいはず。現地の人が箱を開けたら喜ぶよう梱包したい。今は報告しかできないが、協力してくれた一人ひとりにお礼状を書きたい気持ちです」。同院の目標は60家族分を現地に届けることだ。
食器の受付は11日(土)まで。持ち込む前に同院ホームページ(プリモス動物病院で検索)で確認を。【電話】0465(62)0071
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