中学校歴史教科書 自由社・育鵬社は選外へ 足柄下郡3町は共同選定 9日ごろ正式決定
足柄下郡3町の中学校で使われる歴史教科書の採択協議会が先月27日に行われ、7社の候補のうち「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社と扶桑社系の育鵬社の教科書が選外の見込みとなったことが取材で分かった。
現在下郡で使用されているのは清水書院の教科書。4年ごとに3町の委員(計15名)が意見を出し合い、その結果を元に新しい教科書を決める。協議会は公開しているが、ホームページや広報誌を通じた町民向けの事前告知はなく傍聴者はわずか3人にとどまった。箱根と真鶴は教科書の選定を済ませており、湯河原が8日に正式採択するのを待って9日頃発表する予定。
選定を前に教育委員会には個人や団体から要望が寄せられたという。真鶴町によると「葉書やファックス10団体以上から来た。町外から届くものも多い」。こうした要望は直接選定に影響することはないが、小田原市では在日本大韓民国民団湘西支部が市議会に「偏ったアジアの歴史認識を与える」として2社の歴史教科書を採択しないよう求める陳情を提出、これを賛成多数で採択した事がメディアの注目を集めた。
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