文字を打ったり読むよりラクだ 万葉グループ会長動画ブログ発信中
箱根の天成園やニューウェルシティ湯河原、万葉の湯などを全国展開する「万葉グループ」の会長・高橋弘さん(76)が、1年ほど前から動画ブログで若者顔負けの発信を続けている。
ネット上で「高橋弘」と検索、表示されたサイトをクリックすると、ずらりと並ぶ動画画面の数々…スマートフォンやiPadを片手に自ら友人を取材したもの、イベント、食事、仕事の風景など。一代で大企業を育てあげた高橋さんの経営指南が載っているためかアクセスが5日間で2万ヒットを超えた事もある。もちろん趣味の域にとどまらない。「最近はネット上にライブカメラも増えている。例えば箱根から見た富士山をお客様に見せて、曇っていたら別ルートの観光をご提案するとか。動画をどんどん『おもてなし』に活用しないと」。パソコンやネットは高齢者にとってはなじみの薄いモノ。しかしキーボードで文章を打ち、それを読ませるのに比べると動画ははるかに扱いやすく高齢者にやさしい。ちなみに高橋さんの動画サイトは自身が出資した企業が運営し、ちょっと変わった技術が盛り込まれている。
ジャンボーの技術生かす
「動画といえばYouTube(ユーチューブ)が有名ですが、うちのサイトは動画から静止画を切り出せるんです。ほらね…」。携帯電話の撮影機能は日を追うごとに進化しており、ひとコマをプリントしても美しく仕上がる。そして万葉グループの母体となった日本ジャンボー(以前は湯河原の千歳川沿いに本社)は、言わずと知れた総合写真企業。自社ブランドのプリント端末は全国で9500台ほどに拡大した。目指すは動画投稿と写真現像やアルバム製作とのコラボ-高橋さんのアイデアはまた一つ現実になりつつある。