測定器持ち寄り 真鶴を歩く 「放射能とみらいの会」
真鶴町で5日「放射能とみらいの会・真鶴湯河原支部」が、測定器を手に放射線量を計り歩いた。この集いは同会の上田倫子支部長が先月26日に放射能に関する映画「みえない雲」を上映した際に企画したもので、地元の町議や湯河原町民も含め10人が参加した。
真鶴や湯河原では町が小中学校や水道水を定期的に計測・公表しているが、今回はメンバーが自分たちの手で身近な数値を確かめようと企画。自費で購入した計測器を手にした女性は「こんな事をすると心配症だと思われるかもしれないが、現実を知らなければ正しい判断はできない」と参加を決めたという。この日持ち寄ったのは真鶴町が貸し出しているフィンランド製計測器に加え、ロシア製、米国製など5種類。計測器には放射性物質の付着で誤差が出る事を防ぐため、ビニールで包まれていた。数値に若干の差が出るため、何度か計測しては平均値を出してゆく。スタート地点の真鶴町民センター前では各機器とも0・08〜0・12マイクロシーベルト。続いて枯葉が詰まった排水溝に機器を近づけると、ゆっくりと数値が変化、0・3マイクロシーベルト程度を示し、参加者から驚きの声が上がった。今回は雨どいや枯葉のたまった森などもなども比較的数値が変化したという。上田さんは「今後は湯河原町でも計測を検討している。数値次第では行政にも相談し、働きかけたい」と語った。
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