湯河原町議会―2議員が海沿いの湯河原中学校の「移転」問う 行政は津波浸水予測図を重視
24日に開かれた湯河原町議会(議員15人)で、2名の議員が海沿いの湯河原中学校について質問し「危険である」、「移転すべき」などの意見を述べた。これについて冨田幸宏町長は「3月末までに県が出す津波浸水予測図の結果を待ち、それを重く受け止める」と述べた。県の浸水予測の中間報告では、元禄型関東地震と神縄国府津松田断層帯連動型の地震が起きた場合、最大6・8メートルの津波が10分ほどで湯河原沿岸に到来、新崎川や千歳川を遡上するというシミュレーションを出している。一方でエスポットや下水処理施設、校舎のある場所にはほとんど浸水しないとしている。今回の答弁を通じて、町は県の分析を重視し、現校舎の改修を進める方針を示した。校舎では昨年、全国瞬時警報システムが整備され、今後は生徒を屋上(海抜18m・2400平米)へ避難させるための手すりも増設する予定だ。
湯河原中学校は平成21年に町議会の決定により、老朽化した旧校舎(中央)から現在の旧湯高(吉浜)に移転したばかり。これには中国四川省地震(平成20年)での学校倒壊なども影響した。現在は神奈川県から用地を取得する前提で町が校舎を借りている。
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