吉浜小から被災地への思いを載せた「夢風船」 はるかのひまわり青空へ
吉浜小学校6年生の86人が、阪神淡路大震災の復興のシンボルとして知られる「はるかのひまわり」を風船につけて放った。
このひまわりは、平成7年に同震災で亡くなった加藤はるかさん(神戸市・当時小学校6年)の自宅跡から芽ぶいたもの。その後地域の住民が「はるかのひまわり」と名付けて育て、その種が震災と復興のシンボルとなって全国に広がっている。同校では昨年夏に東日本大震災の義援金募金などを実施。被災地では現在も3200人が行方不明となっていることを心に刻むため、卒業式を前に種を飛ばす「夢風船プロジェクト」を企画した。
風船は環境に負担の少ないものを選び、紐で結んだ袋には同校の3・4年生が増やした種2粒と、被災地への思いや自分の夢などを紙に書いて詰め込んだ。6年生の佐瀬麗さんは「もうすぐ1年。早く被災地が復興するよう願いを込めました」。連日降り続いた雨は前夜に止み、風船は青空に吸い込まれていった。
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