箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2012年3月23日号
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小田原のギャラリー新九郎で企画展を開いている「スケッチングウォークの会」代表 松野光純さん 湯河原町中央在住 68歳

描き仲間、振り返れば大所帯に

 ○…8年前に会を発足させた頃は小田原市の教育委員会で働いていた。城下町小田原ツーデーマーチの事務局を担当しながら近隣自治体のウォーキングイベントにも足を伸ばすなど、”歩き”にのめりこんだという。絵を描く習慣がこれに加わったのは「こんな良い景色があるのに、もったいない」と気付いてから。今では広く知られるようになった「スケッチングウォーク」という言葉もこの人の造語である。30人程でスタートした同好会は、自由な気風と居心地の良さもあるのだろう5グループ160人の大所帯へと増加している。「これからは指導者を育てなきゃ」と視線を遠くにやった。

 〇…生まれた頃は合併前の「吉浜町」。この地域の子どもの遊び場は、今も昔も海岸だ。「カニを捕まえたり、岩にへばりついている貝を集め味噌汁の具にしたり。あの頃はまだ砂浜が今より広かったなぁ」と埋め立て前の海岸を今に重ねる。東洋大で法律を学び、小田原市に就職した後に画家に師事し、15年にわたって腕を磨いた。師匠はどんな人物画を描いても、なぜか頭は動物に描くユニークな画家。デッサンに厳しく、描いてはまた描く修行を課した。創作人生の節目になったのが一昨年に挑戦した東海道五十三次。歌川広重の足跡を描きながら1年がかりで踏破、53の作品で展覧会も開いた。当の本人は、買い物にでも行ってきたようにさらりと振り返る。昨秋はヨーロッパ7カ国をまわり、描きたい素材は増える一方だ。

 〇…同会には人生で初めて筆を握る初心者も、80歳を超える人も加わり、まるで160色の絵の具セットだ。仲間には画材の扱い方は教えても描き方まで教え込まない。「絵に正解はないし描きたいように描けばいい。青空がアトリエ、師匠は自然」。長年描いて歩いて、あまたの作品とともに完成したのは文句なしの健康体。普段からリュックと運動靴らしく後ろ姿は完全にアスリートだった。
 

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