箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2012年4月6日号
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2年ぶりに宮城野の桜並木をライトアップ    宮城野木賀観光協会の会長 遠藤秀則さん 箱根町宮城野在住 62歳

宮城野桜は我が子のよう

 〇…ため息をついて「気温がどうなるか」。今年は梅の開花が遅れ、桜も同様の気配。100本を超える桜が並ぶ宮城野では、2年ぶりに桜ライトアップを行っている。いつかは咲くのが分っていても観光協会長としては気がかりで仕方ない。数年前の夜桜の写真を見せながら「どうです、こんなに素晴らしい桜並木、他にはないでしょう」。その熱心さは娘の晴れ姿を自慢する親といったところ。

 〇…長野県小諸市出身。6歳の時に一家で箱根に移住した。2代続く表具職人の家で、父は絵に描いたような職人気質。誰よりも厳しい師匠でもあった。間違えれば硬い定規が容赦なく飛び、耐えて耐えて腕を磨いた。学校では地元生まれではないという理由で随分いじめに遭ったという。「それでも一人ぼっちになることはなかった。3人ほど友達になってくれてね。彼らの事は忘れられないよ」。

 〇…「この地に溶け込んで、骨をうずめたかった」その一心で入ったのが大文字焼きの点火で知られる宮城野青年会。先輩と後輩という縦割りの礼儀作法を徹底的に仕込まれ、同時に仕切り役をどんどん任された。腰を低くしていると大勢の先輩から「もっとしっかり指示を出せ」とカミナリ。そんな組織の重責を担うほどに、いつしか絆が生まれ「よそ者」の壁が薄れた。今は3人の子と妻と母の6人暮らし。2年前には町議に選ばれて地域の声を議会に伝えている。

 〇…インタビューが終わり、おもむろに壁の観光用地図を指さす。「むかし地図上の宮城野は文字のサイズが小さくてね。それは観光客にとって宮城野が単なる通過地点だったからです。でも観光資源はある。知らせないのはもったいない」。町内のホテルや会員制リゾートとの連携が功を奏し、数年前から宿泊客が夜桜見物に訪れ始めた。今年は主役の桜のライトアップの長さを倍に延長。「観光地宮城野」のつぼみは開花を目指して膨らんでいる。
 

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