真鶴 旧岩小から芸術発信 現在は画家団体の活動拠点 8日に「観桜会」
真鶴の旧岩小学校で活動する画家グループ「真鶴独立」が、今月8日正午から町民との交流イベントを開く。敷地内での花見会のほか、玄関ロビーには絵画の数々も展示される予定だ。
グループの母体は1930年に発足し、これまで79回の展覧会を重ねてきた独立美術協会(事務局/東京都品川区)。メンバーの作品は高さ2mを超える大型作品も多く、描いても自宅には収納しきれないという悩みがあった。「真鶴独立」はそんな首都圏の会員有志15人で2年ほど前に発足。交通アクセスの良さから真鶴町に着目し、平成17年に閉校した旧岩小を借りるようになった。
オルガンや黒板…いまだ学校時代の名残をとどめる各教室を1人、または2人の画家が共用、本のように絵を収めている。もっぱら倉庫として使う人が多く、絵筆を振るう人はまだ少数派。しかし夏には町民をともにクロッキー教室や批評会も実施するなど、創作拠点としての活用も少しずつだが始まっている。メンバーのひとり・出口佳子さん(68)は真鶴に住み、この学校が母校でもあるだけに、活用に期待を寄せる。「1人が70作品ほど収納しており、絵を観たいという要望もある。スペースは十分あるので、しっかりした壁さえあれば、ギャラリーとして使えるかもしれない」と語っていた。
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