湯中の校舎の取得議案、可決 10億4千万円 賛成9人反対4人
先月20日の湯河原町議会臨時会で、湯河原中学校校舎と土地を購入する議案が賛成9人、反対4人で可決した。体育館や武道場などを含む校舎と土地2万7千平方メートルを、約10億4千万円で県から取得する。取得費を含む補正予算も可決しており、起債や基金の取りくずしなどで捻出するという。海に面した現校舎には、耐震力不足だった旧校舎(中央)から3年程前に移転し、取得する方向で借用していた。しかしその後東日本大震災が発生。町は県発表の津波浸水予測を根拠に保護者説明会を開き、議会も特別委員会を重ね、引き続き取得の方向に動いた。一方で昨年夏にPTA経験者などが購入中止や移転を求める請願を署名とともに議会に提出。これらは「中長期的、総合的に調査・検討する十分な審議が必要」などの理由で不採択となった。