4連覇の柏原は実業団へ 現れるか「新・山の神」 あす12時20分頃 鈴廣前通過
出雲は青学大
全日本は駒大
5区の箱根路を4連覇した「山の神」柏原竜二選手が実業団に旅立ち、箱根駅伝の歴史に新しい波乱のページが加わる。大手町スタートはあす午前8時、選手たちは国府津駅付近を11時50分ごろ通過し、12時20分ごろ鈴廣前に到着する予定。前哨戦とも言われる出雲駅伝(10月)は強力な1年生選手陣が加わった青学が優勝。全日本(11月)は駒大が勝ち、王座奪還を狙う。6区の最速記録をもつ千葉健太選手(4年)も健在だ。昨年の覇者・東洋大は出雲と全日本で2位と貫禄を見せつけ、登りに誰を起用するのか注目が集まっている。昨年柏原を追い区間2位を記録した大江啓貴選手(明大4年)は昨年の湯河原オレンジマラソンにも参加。活躍が見ものだ。
県西出身選手4人エントリー
足柄下郡にもOBの多い日大はベンジャミン選手(4年)が予選会(10月)で2位に1分20秒の差をつけて独走し今年もカメラの注目を集めそう。東海大は予選会12位で本大会出場は叶わなかった。選手エントリーリストには県西出身の選手の名前も。順大の松枝博輝選手(1年)は南足柄市出身、相洋OB。中央大の鈴木大和選手(4年)は小田原市出身西湘高OB。上武大の中根広幸選手(2年)も南足柄市・相洋OB。神大の三輪北斗選手(1年)は小田原市出身。
沿道の有志も汗
大平台の子ども達メガホン500個
汗を流すのは選手だけではない。往路の2日は国道1号の沿道各地域が来場者を”美味しく”迎える。宮ノ下地区では人気の駅伝温泉シチューパン千個を用意し11時頃から配布、事前に整理券も配布。箱根湯本では消防署横で「マーチングバンド箱根21」が勇壮なメロディーで盛り上げ、ラーメン店の日清亭は11時頃から紹興酒を振る舞うほか、日帰り温泉のかっぱ天国も餅や汁物を振る舞う予定。ヘアピンカーブの先・大平台では地元の子どもたちを含む有志が、出場校名入りの手作りメガホン500個を作成。駅近くで甘酒を11時頃から配布する。
宮ノ下で17年手作り応援旗
「応援は大学名よりも選手個人の名前を叫ぼう」―宮ノ下地区では毎年レース前に選手名の一覧表を沿道で配布して呼びかけている。地域を歩いて目を引くのが国道一号線沿いの手作り応援旗。ペンキで描かれた60枚は、観光協会のメンバーが店を閉めた夜間に描いたもの。「最初はなんでやるんだろう思ったけど、今では街を一つにする大切な行事。17年前のメンバーがそのまま続けている。体がもつ限り続けたい」と副代表の金子貞之さん(43)は話す。
「また箱根町を訪れてほしい」
湖畔の元箱根では出場校の旗を並べ10時頃から甘酒や「俺のうどん」328食分が振る舞われる。権現からめもちの杉山智一さん(38)は「来場者に、また箱根に来たいと感じて頂ければ。若手パワーで地域を発信したい」。ゴール地点付近では甘酒や岩手県の一関市の有志が餅を、企業ブースがパンや豚汁を出す。湯河原町も名物のミカンとパンフ4千組を配る。
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