相模湾のヒラメ・片浦レモンでコンクール 「名門」背負う若手、技くらべ
箱根や小田原のシェフたちによる団体「クラブパルロン」が29日に、早川で水揚げされたヒラメと片浦レモンをテーマにコンクールを開催した。
若手の育成と小田原の特産品を活かそうと企画されたもので、山のホテルや箱根ホテル、宮ノ下富士屋ホテル、湯本富士屋ホテル、ヒルトン小田原、オーベルジュ・オー・ミラドーで働く10人の料理人が出場。選手たちはライバルの作業を横目で見ながらアイデアを皿に盛りつけた。ホテル名を伏せた状態でシェフら5人が技術などを厳正に採点し、1位にヒルトンとオー・ミラドーの選手が選ばれた。レモンを提供した小田原柑橘倶楽部の発起人・草山明久さんは「地場産品の良さを広める絶好の機会。人、もの、お金を地域で循環させるきっかけになった」。ヒラメを厳選した古川孝昭さん((有)魚國商店)は「加熱しすぎると身が硬くなる食材。誰もが苦労したはず」と選手をねぎらった。