箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2013年4月19日号
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湯河原中学校2年生男子自殺 生徒ケアと並行で「いじめ」検証

12日の記者発表 学校長や教育長が経緯を説明
12日の記者発表 学校長や教育長が経緯を説明

「いじめがあった事は認識している」「自殺との因果関係、確認できていない」

 湯河原中学校(生徒数592人)の2年生男子生徒(13)が10日に自殺したことについて、町教育委員会が16日夜に保護者説明会を開催した。保護者416人が集まった会場前では、会社から直行したという背広姿の男性や夫婦での参加も見受けられた。会場内では保護者から「事実を明確にして」「本気でやってくれるのか」といった声が寄せられたという。学校では生徒の心のケアといじめの事実確認を兼ねた面接を始めた。12日の学年集会で泣き出す生徒もいたため、6人ほどのスクールカウンセラーが心のケアにあたっている。保護者説明会の帰路では「調査中」の現状にいらだちを語る保護者もいた。「隠そうとしているのでは」「信用できない」という声とともに「結果を待つしか」という感想も。ある母親は「検証はこれからなのに噂だけがどんどん広まっている」と心配していた。学校側は取材に対し「情報が錯そうしているが、生徒が1人亡くなっている。推測では話せない」と答えた。

生徒アンケート

「叩かれていた」など複数回答

「伝聞」避けたアンケート実施

 教育委員会によると、男子生徒は新学期が始まって5日後の4月10日、自宅で首をつっているのが発見された。新しい教科書の間に走り書きが残されていたが、内容は遺族の意向で明らかにされていない。翌日、同校は2年生(192人)を対象に「知っている事を何でも教えて」と記名式アンケートを実施。うち2割ほどの回答に「生徒が叩かれているのを見た」「カバンを持たされていた」など「いじめ」と思われる記述があり、学校側は名前が挙がった複数の生徒の一部から話を聞いた。自殺した生徒からは生前いじめの相談はなく、学校はアンケート後にいじめを認識した。一方で今年2月に生徒の帰宅が遅くなった日があり、母親が学校に問い合わせた事があった。自殺した生徒と別の生徒が一緒にいるのを知った部活顧問は二人に「人が嫌がることはしてはいけない」「嫌だったら嫌と言いなさい」と指導したという。亡くなった生徒の印象について「普通でおとなしい真面目な生徒。孤立したり部活での人間関係が変わった様子はなかった」と振り返った。「いじめはあったと認識しているが自殺の原因だったのかは断定できない、アンケートなどをもとに事実確認したい」としている。

警察などと連携第三者委も視野

 15日には3年生(200人ほど)に対してもアンケートを実施。今度は伝聞などを避けるため「本人から聞いたこと」「自分が見たこと」に絞った質問とした。

 学校は警察など関係機関とも連携しており、事実確認の経過次第で第三者委員会の設置も視野に入れるという。またあわせて昨年4〜12月に、19件のいじめがあったことを明らかにした。学校によるとそのほとんどは解決し、一部は解決に向けて取り組んでいるという。
 

報道陣を一切外した保護者説明会 自殺した生徒の同級生の母親は「子どもが夜にうなされるようになった」。別の母親は「保護者の間でうわさ話が広まっている」と話していた=16日・町民体育館
報道陣を一切外した保護者説明会 自殺した生徒の同級生の母親は「子どもが夜にうなされるようになった」。別の母親は「保護者の間でうわさ話が広まっている」と話していた=16日・町民体育館

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