温暖化影響? 関東で初確認か 大型テントウ虫 湯河原到来
湯河原町鍛冶屋で、国内最大級の大型テントウ虫「ハラグロオオテントウ」が見つかった。発見したのは昆虫研究家の佐藤勝信さん(67・小田原市在住)。5月の連休中に小田原市内で400匹ほどを見つけ、周辺での生息を確かめようと、大磯や根府川、真鶴などを探し歩き、鍛冶屋の畑沿いにあった桑の木で100匹ほどの群れに出会った。通常のテントウ虫は8ミリ程度だが、ハラグロ〜は12ミリほど。オレンジ色のヘルメットのような背中に14もの黒星を散りばめ、歩く姿にも迫力がある。普段は雑食性だが幼虫が桑の葉につく「クワキジラミ」(アブラムシの仲間)を食べるため繁殖期になると桑の葉にやって来る。佐藤さんによると通常は九州や関西に生息しており、数年前に静岡県内で1匹見つかったのがこれまでの最北端だったという。「温暖化で関東に来たのかも。数からしてこっちに定着しているはず」。今回の発見について、佐藤さんは昆虫専門誌に投稿・発表する予定という。
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