七色のせて海へ
真鶴で27日と28日に国重要無形民俗文化財にも指定されている貴船まつりが開催され、晴れ渡った真鶴港に東西の小早船が浮かんだ。まつりの起源は千年以上前に起源をさかのぼり、江戸時代後期に現在のような形式になったとされる。伝馬船が引く華やかな小早船は漁協関係者が1ヵ月前ほどから準備を始め、柳と呼ばれる竹の花飾りを作った。船の先に端坐する役人姿の「舳乗り」は、漁師の青木洋一さんと元副町長の長谷川勝己さんが担当。男たちが両側から支えるように動かし、船はゆっくり水面に浮かんで揺れた。