箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2013年8月2日号
  • googleplus
  • LINE

真鶴町岩・兒子神社花山車の「大将」を務めた 朝倉甚さん 真鶴町在住 32歳

どんなに重くても涼しい顔

 ○…先月岩の兒子神社の例大祭で「花山車」を担いだ。地域めぐり鮮やかな花飾りを、傘を回すようにクルクル回す。しかしその芯は古民家の梁を思わせる極太柱。肩から下すと「ドシン」と地面が割れそう。取材でどうしても重さが聞きたくなる。関係者は「80キロ?」「いや90キロ以上」と様々だが量った事はないらしい。「それでいい」。というのが大将の持論。「雨が降って水を吸えば重くなるし、担ぐ度に重みは違う」。そうは言っても若者を束ねる「大将」のプレッシャーは半端ではない。毎晩仕事の後、柱に重りを載せて鍛えていた。ポップな色のシャツから、血管浮き立つ筋肉がちらりと覗く。

 ○…真鶴町岩出身。父は石材ダンプの運転手で、小学校から帰ると助手席によじ登った。背の高い運転席のパノラマは迫力満点。そのまま採石場の急こう配を揺られて下るのだ。父の隣が好きで遊ぶ暇はなかったという。真鶴中学校に入るとサッカーに没頭。山北高校では陸上、と学校生活はスポーツ三昧。3千m障害でインターハイに出場し、箱根駅伝にあこがれて大学にも入ったが、その夢は断念。父のダンプを修理していた整備工場に就職した。早く仕事を任せてもらうため、昼は働き夜は勉強。睡魔と闘いながらの長距離走の末、念願の自動車整備士資格を手に入れた。

 ○…自身の最大の転機を聞いてみると、神妙な声で「結婚ですね。お酒も家で飲むようになったし回数が減った。落ち着いたのかなぁ」。とは言いつつも筋肉が刺激を求めているのか。この前は熱海、今度は小田原へと、休日は神輿のために家を留守にする。「子どもも祭りが大好きでね、花山車の練習もじっと見てます。将来ですか?やるなと言ってもやるでしょ」。花山車を回した時の写真を見ると、顔は真っ赤。汗をにじませ口元だけ笑顔。子どもたちの目線を感じていたのか「軽い」と言わんばかりの涼しい表情だった。
 

箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6件

青木 里美さん

関東ブロック商工会女性部の主張大会に出場した

青木 里美さん

7月20日号

小松崎 和夫さん

小田原剣道連盟の会長に就任した

小松崎 和夫さん

7月6日号

折橋 大貴さん

箱根町で「朝粥の会」を開いている

折橋 大貴さん

6月22日号

大島 星子さん

20日10時半から湯河原の図書館で「みみずく大人のおはなし会」に出演する一人

大島 星子さん

6月8日号

菊原 慶太さん

真鶴町商工会青年部の部長になった

菊原 慶太さん

5月25日号

鈴木 公子さん

5月12日の真鶴豊漁豊作祭で舞う「焼亡の舞保存会」会長を務める

鈴木 公子さん

5月11日号

箱根・湯河原・真鶴版の関連リンク

あっとほーむデスク

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2018年7月20日号

お問い合わせ

外部リンク