被災魚網を箱根に搬入 測定値、小田原市並み
箱根町の第2一般廃棄物処分場(畑宿)で12日に、岩手県洋野町の被災魚網が試験搬入された。魚網はナイロン製で鉛などを取り除いた約3トン。洋野町にある千トンのうち100トン分を箱根町で受け入れる。試験搬入は公開され、町議員や近隣住民23人が集まった。山口昇士町長は作業にあたり「安全なものを安全な形で処理している。受け入れの不安を払拭したい」と話した。町職員がガイガーカウンターを魚網にあてると「条件」の毎時0・19マイクロシーベルトを大きく下回る毎時0・02マイクロシーベルト。2日前に小田原市内の学校敷地の数値(0・05)よりも低かった。見守っていた地元の住民の一人は「安全なのに、なぜ他は受け入れないんだ」とつぶやいた。自前のガイガーカウンターを手にした男性は「国のために受け入れは必要だがイメージが気になる」と見守っていた。町では翌13日から本格搬入を開始しており魚網入りの大型バッグを並べて土をかぶせている。今後60〜70袋分が搬入される予定。