車輪を戻せ 復旧訓練 箱根登山鉄道
箱根登山鉄道(株)が14日、入生田車庫で脱線の復旧訓練を報道に公開した。訓練は毎年同社が行っているもので、今回は県警や町消防も参加した。車両が倒木に衝突し乗客が負傷した事故を想定。乗務員が非常用ステップを立て、乗客に扮した社員25人を誘導。作業員が倒木を模した材木を取り除き、ジャッキで車輪を浮かせ、慎重にレールに戻した。訓練の想定現場となった大平台〜出山信号場付近では、2年前の台風の際、強羅行電車が落石に乗り上げて脱線。当時は乗務員室の扉から乗客を誘導し、けが人はなかったという。