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湯河原のイベントで足湯などを無料開放する「NPO法人湯河原げんき隊」の理事長 神谷 一博さん 宮上在住 61歳

公開:2014年1月24日

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コツコツがいちばん難しい

 ○…来月開幕する「梅の宴」や明店街の「ぶらん市」など、各種イベントの一角で人を集める足湯コーナーがある。準備と運営に汗をかいているのは湯河原げんき隊のメンバー。湯船でくつろぐ人たちに「この湯河原には杖をついて来る湯治客も多い。2〜3泊した後、杖を忘れて帰る人も多いんです」。冗談交じりの語りは、この人流のおもてなし。温泉供給の会社も経営する、自称「温泉博士」だ。

 ○…東京目黒の生まれ育ちで、慶大商学部を卒業。水道管やバルブの卸企業に就職し、飛び込み営業で駆けまわった。10社の商談を重ねてようやく1社の話がまとまる。そんな青春時代を「平々凡々でした。取引先の飲み会に朝まで付き合ったりね」。今でも工事現場にあるパイプ類には目が行ってしまうらしい。しかしサラリーマン人生も山あり谷あり。「辞めたかった事?そりゃ何度もあった。それでも人と喋るのが好きでね。お客さんに育てて頂いたのかな」。ほのぼのと、細い目をさらに細くする。

 ○…10年ほど前に父・博八郎さんの事業を継ぐため退職、湯河原へ転居し分譲地への温泉供給や温泉宅配に携わるようになった。若草山のふもとにある自宅には、2台のピアノが鎮座している。10年後、好きなショパンの幻想即興曲を弾くのが目標。「まだ人には聴かせられない。聴かせようとすればもっと上達するかな」。日課はもうひとつ。朝の冷水シャワーだけは、雪の日でも欠かさない。

 ○…「げんき隊」のように湯河原の観光を盛り上げようと活動する団体は決して多くない。賑わいの中心にいながら、隊のメンバーは地道に、地味に観光客を足湯に迎える。「ボランティアは大変だけど、誰かを笑顔にするのは楽しい。率直なおもてなしを続けたいです」。営業マン時代にある経営者から教えられ、今も座右の銘になっている一節がある。「同じ事を続けなさい。10年間続ければ、それは非凡になる」。

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