白い主役はカメラの的 2万株のミズバショウ見ごろ
3月20日に春の開園を迎えた仙石原の箱根湿生花園で、名物のミズバショウが見ごろを迎え、観光客のカメラの的になっている。
同園には2万株あり、厳冬の間は職員が落ち葉を詰めた袋を布団のようにかぶせたり、霜よけの扇風機を回すなどして春に備えた。
ミズバショウはサトイモ科の植物で、花びらのように見える白い部分は、苞(ほう)と呼ばれる葉の一部。芯の部分が花だ。今年は雪の影響で、3月中旬に白い姿が見え始めたという。
横浜市から訪れたという木下知未さん(29)は「凛としていて美しい。初めて見るけれど、沼から生えるとは」と目をこらしていた。