30トンでも浮かす 箱根登山バスの新工場リフト
箱根登山バスの新整備工場がこの春、小田原市東町に完成した。10トンを超える大型バスが人の背丈ほどに持ち上がる様は圧巻だ。
この工場では同時に7台を整備でき、箱根や湯河原などを走る車両すべてを管理している。以前の工場では床にもぐるように作業をしていたが、最大30トンの車体を持ち上げる「パワーリフト」と床が掘れるように下降する「フロアリフト」を導入した。
馬場由昌さん(37)と斎藤幸司さん(同)の二人=写真は、箱根の旧仙石原中学校出身で、自ら整備した車両が地元を走り回っている。馬場さんは「でかいものが好き」と高校卒業後に同社に就職し、以来整備畑一筋。新しい設備を前に「視野が広がりましたね。ぜんぜん違う」と話していた。