北條氏菩提寺の早雲寺(箱根湯本) 大型カバーの中 着々耐震化
箱根湯本の古刹、早雲寺の本堂が大きな建屋にすっぽり覆われ、中で工事が行われている。本堂は江戸の寛政年間に建てられたもので、町の文化財。昨年秋から耐震化と銅板屋根の葺き替えが始まった。完成は来年春ごろの予定。
工事を手掛けているのは、境内にある鐘楼(町文化財)の修理も手掛けた伝匠舎・(株)石川工務所(山梨県)。葺き替え工事に加え、軒(のき)の角度を修正したほか、室内の一部に壁を増やし、基礎にコンクリートを打つなど耐震力を強化。交換した部材も、周囲の部材に溶け込むよう古色に塗ってある。棟梁の井上修さん(42)は鮮やかな装飾で知られる久能山東照宮の修復に携わったベテランだ。早雲寺の屋根は以前はや葺きだったらしく、屋根材の中に、昔の人がちょうな(荒削り道具)で削った跡も残っているという。
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