湯河原のバイク店内に人車鉄道の看板 忘れないで ここに 「門川駅」
湯河原町門川の(有)中島モータースに、明治期に熱海〜湯河原〜小田原を結び、人力で動かしていた「人車」の手作り看板が登場した。セピア色の近代史が身近なものになりつつある。
人車鉄道の軌道(線路)は湯河原中学校の前・国道135号線から少し山側に伸びていた。中島モータースの場所はかつて人車鉄道「門川駅」のあった所で、湯河原の温泉場へ向かう観光客で賑ったとされる。
「沢山の人に人車を知ってほしくて窓に似合うデザインにしました」。障子にも似た看板約50枚を作ったのは「豆相人車鉄道の会」に所属する小嶺祐三さん(60)。その後同会メンバーが中島モータースの中島隆之社長(73)に相談し、社長の好意でうち1枚を店内に展示することになった。
町では数年前に地面に小さな解説板を埋め込んだが、周囲は普通の住宅・商店街で線路はもちろん、人車の名残はほとんど残っていない。同会では手製の看板の設置を、近所の商店などにも呼びかけるという。
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