救命士 「できること」拡大 心肺停止前の輸液など
足柄下郡を含む湘南地域14市町で救急救命士の処置範囲が広がった。これまで静脈路の確保(針を刺すなど)や点滴、低血糖発作が疑われる人の血糖値測定やブドウ糖溶液投与などは、医師の指示をもとに心肺停後の傷病者にしかできなかったが、1日からは心肺停止前の患者に対しても行えるようになった。危険な状態にある人に早期処置を施し救命効果を上げるのが狙い。湯河原町消防本部の佐藤充高隊員は「救急隊の目的は搬送した人たちの社会復帰。その数を増やす助けになれば」と話していた。