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全国5000mに出場 水越進一さん(湯河原) 高校生 小田原〜強羅を毎日走る

公開:2014年7月4日

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大平台を駆け抜ける
大平台を駆け抜ける

 小田原高校(定時制)3年の水越進一さん(17・湯河原町土肥)が、8月に東京のオリンピック公園で開催される全国高等学校定時制通信制体育大会の男子5000mに出場する。水越さんは6月に行われた県予選に初出場し、16分07秒で1位になった。

 水越さんは湯河原小・中学校の卒業生。当時は軟式野球チームに所属し、練習中のランニングではいつも上位だったという。「大学進学後は陸上をやりたい」と願っていたが、進学先の小田原高校定時制に陸上部がなく、個人トレーニングを始めた。予選で前回の全国優勝記録を24秒削る好成績だった。

 今は受験勉強の傍ら、練習の毎日。早朝から小田原駅近くのコンビニで働き、何も食べないまま箱根に向けて出発。1時間ほどかけて駆ける道は国道1号線で、箱根駅伝5区の一部だ。宮城野から強羅駅に登る長い急坂を、歯をくいしばって蹴ってゆく。ゴールの強羅駅に着くとすぐにホテルの清掃アルバイトが始まる。「絶対遅刻はできないですから、全力でいきます。もう習慣ですけどね」。ハードなトレーニングと仕事の後、定時制の授業が始まる。早稲田大学を受験する予定で、エンジ色のユニフォームを目標に据えている。

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