日大三島高喜多君(湯河原) 攻めの布陣、全国大会へ駒 静岡県高校将棋選手権で団体優勝
日大三島高3年で将棋部部長の喜多正太郎君(17・湯河原町吉浜在住)が、5月24日に開催された静岡県大会の団体戦で優勝し、今月27・28日の全国大会出場を決めた。
喜多君が将棋を知ったきっかけは小学1年の頃に読んだ漫画「月下の棋士」(小学館)。登場人物が将棋をで鼻血を出したり、駒が光り輝くシーンを見て「凄い世界だ」と感動。通っていた東台福浦小で友達相手の将棋にのめりこんだ。中学は将棋部が活発な日大三島を選んで受験。3年の時に団体戦で県大会を制して全国大会出場を果たした。今は進学を目指しながら対局の毎日。夏になると地元湯河原の「杉の宿」で将棋漬けの強化合宿もある。特訓の末に行き着いたのが、飛車や角を近い場所に置いて攻める戦法「石田流三間飛車」。江戸時代にできた攻撃的な戦法で「せっかちな自分にぴったりです」と振り返る。
日頃の対局で磨かれ、今年3月に出場した学生将棋選手権(団体)では大学生を相手にしながら、全国7位に入賞するなど、高校生活の集大成として結果を出してきた。息を調えて話すのは「負ける時もあるけれど悔しさは人一倍。強くなって倒したい」。目標は「全国優勝」。大会に向けて今日も相手の一手、そのいくつも先を睨んでいる。
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