今年は多かったカメムシ
箱根・湯河原・真鶴版
公開：2014年9月12日
エリアトップへ
果樹に被害を与えるカメムシがこの夏、県下で数多く発生していた事が分かった。小田原市内ではナシやカキの収穫最盛期を控え、農家から県に対策に関する問い合わせも相次いだ。病害虫の発生状況調査を行う県農業技術センターによると、カキや柑橘類などの果汁を吸うカメムシが今年は県下全域で大量発生。捕獲数などは公表していないが、過去10年の平均と比較しても「かなり多い」という。要因として考えられるのは、昨年から越冬した数が多かったこと。数が増えたことでカメムシが好むヒノキの球果も不足し、果樹園にまで飛来しているという。これに伴い、県は先月22日に注意報を発令。９〜10月まで、ナシ、カキ、温州みかんなどの被害が多くなると予想し、防除対策などを呼びかけている。
