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貴船まつりフォトコンテストで金賞に輝いた 高橋 秀彰さん 真鶴町真鶴在住 37歳

公開:2014年10月24日

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道ばたの宝石を探して

 ○…貴船神社の石段で、大きな神輿が降りるシーンは貴船まつりのハイライトのひとつ。大勢の観光客に交じって、迫力の一瞬を切り取った。ゆっさゆっさと上下する神輿が被写体だったが、サーキットを走る車など動くものを撮り慣れていた。褒められるのが苦手と言わんばかりに「カメラの性能が良かっただけです。値段は高かった」。愛用のカメラを拝見すると、大型バッテリーを搭載し、レンガのように重い。

 ○…地元真鶴の新聞店に生まれ、早寝早起きだったせいか、夜のテレビ番組の事だけは友達と話が通じなかった。家の前には当たり前のように配達用バイクが並んでおり、見よう見まねでエンジンを手入れするうちに、その趣味が湘南工科大への進学に結びついた。大学ではエンジンバルブのの研究に没頭した、当時は就職「超」氷河期。大学で吸収した知識では足りないと判断し、専門学校に通って整備技術を身につけた。2年分の遠回りだったせいか、就職活動で「年寄りはいらない」とつっぱねられた事も。やっと就職した先は世田谷の自動車ディーラー。ライバル店の多い激戦区ではサービスの質が比べられる。新人時代は窓拭きひとつでもダメ出しの繰り返し。10年以上の勤務の末、原因不明のトラブルにも立ち向かえるようになった。

 ○…家業を継ぐため、昨年真鶴に戻った。再スタートの目標は「まだぺーぺーなんで」と言葉が少ない。深夜2時に起き、町民が寝静まった町へ配達に出る。真鶴の新聞屋さんの辛い所は「とにかく階段が多い」こと。休日は熱海のハーブガーデンや小田原一夜城に通い、タンポポの綿毛を接写したり、若葉に載った朝露の粒を探し歩く。小さい頃から家にあった一眼レフに親しんでいた。「星を撮りたい、またお金がかかっちゃう」と困ったようで、嬉しそう。聞けば高校時代は天文部。夜空の下で汗を流す人は誰も知らないきらめきを知っている。

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