職人ら熱く語り合う 寄木と小田原漆器の組合が30周年
箱根の寄木細工と小田原漆器が伝統的工芸品指定30周年の節目を迎え、双方の組合が小田原のギャラリー城山で、力作を集めた「三十路展」を開いた。11日にはベテラン職人によるトークが繰り広げられ、木工職人やその関係者約50人が会場を埋め、これからの目標や夢を熱く語り合った。金指勝悦さん(74)は「昔は須雲川や入生田の方も木工職人の店が多かった。あの風景を復活させたい」と話し、本間昇さん(83)はかつて皇居にあった明治宮殿の装飾のために寄木職人が活躍したエピソードを紹介した。