箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年1月30日
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相洋高校出身の松枝博輝選手(21・順大スポーツ健康科学3年)が、次年度の順大陸上部内の駅伝キャプテンになる事が分かった。
松枝さんは南足柄出身で小学生の頃から湯河原オレンジマラソンなどに参加していた。その後「山の神」と呼ばれた今井正人選手(当時順大)に憧れて同じ大学に進学。箱根駅伝は1年生の時から3回連続で出場し、今年は5区の走者に抜擢された。もともとは別の区間を想定した練習だったが、山登りの選手が怪我で走れなくなり、監督から声がかかったという。
思いがけない形で今井選手が走った坂道を辿ることになった。小涌園を過ぎてからは後方からの追い上げがあり、芦之湯の坂に苦しんだ。その中でも「地元なんだから頑張れ」「相洋魂を見せろ」「松枝」といった声援に押されるようだったという。「山の中で寒かったはずなのに応援の方々が立っていてくれた」と振り返る。13位でタスキを受け、湖畔に到着した時は15位。復路で巻き返し、順大は総合12位となった。「全開で登りたかった。意地で走ったが、申し訳ない結果で終えてしまった」。4月以降は重責を担いながら、大学生活の総仕上げに入る。悔しさをバネに今年と違った走りを見せてくれそうだ。