土日に大渋滞する国道135号線が、根府川合流部の整備と信号設置により平日にも渋滞するようになった。県警では3回にわたり国道側の青を延ばすなど緩和を図ってきたが、今度は接続する県道740号も渋滞し始めるなど、困難なバランス調整に直面している。
国道・県道・市道が合流するこの地点では年1〜2回の割合で人身事故が発生しており、3年前に車同士が衝突する死亡事故も発生。県は渋滞緩和や安全性向上を兼ね、7年ほどをかけて整備していた。
渋滞時は車列が小田原城付近まで続く日もあり、救急搬送で年間600回ほど135号線を往復する湯河原町消防も「すんなり行けた平日昼間も混むようになった」と話す。搬送先までは通常20分程だが、渋滞の脇を抜けようとすると5分〜10分は余計にかかるという。一方、今回の整備により国道から米神の市道には進入できなくなったため、細い住宅街の道を抜け道がわりに走る台数は減った感がある。「元々は交差点を正常化して事故を防ぐための整備。今後早期に関係機関と検討し調整したい」と県警は説明する。来月初旬には圏央道開通で交通量の変化が見込まれるほか、GW、夏休みシーズンと繁忙期は刻々と迫っている。
迂回路になる道31年度部分開通
渋滞緩和の見込みは立っていないが、小田原〜真鶴〜湯河原間に135号の迂回路として期待される広域農道(小田原市入生田〜湯河原幕山)が建設中だ。全長約17Kmのうち5・4Kmは走れるが、工事で途切れているせいか車はほとんど走っていない。入生田と県道740号線は31年度につながり、全線開通は平成32年より先とみられる。
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