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巻上公一氏 ロシア連邦でもビヨヨ〜ン

文化

公開:2015年3月13日

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愛用の口琴を唇で挟み、弁をはじいて音を出す
愛用の口琴を唇で挟み、弁をはじいて音を出す

「口琴」携え20年以上交流

 湯河原(泉地区)を拠点に活動するアーティスト・巻上公一さん(59)が今月初旬に演奏活動のためロシア連邦・トゥバ共和国に渡った。9日には同国の国立劇場でも演奏。音楽を通じた同国との交流をこれまで20年以上積み重ねている。

 巻上さんは少年時代から様々なジャンルの曲に親しみ、湯河原中学校の頃から門川にあったレコード販売店に通ったという。37年前にユニット「ヒカシュー」を結成後、50枚以上のアルバムやシングルを出しており、超個性的なボーカルにファンも多い。

 巻上さんの音楽活動の中でも特に印象的なのが唇に挟んで演奏する「口琴」だ。デビューアルバムの収録時に仲間が持ち込んだ口琴に魅せられ、演奏を学ぶためロシア西部のバシコルトスタンへ渡航して現地の演奏家に師事。20回以上の訪問を通じ、現地語で日常会話も交わすほどになった。

 巻上さん愛用の口琴は使い込んだ工具のようにも見え、形も様々。真鍮製や鉄製など合わせて300個も持っているという。唇に挟み「弁」を弾くとビヨヨ…と不思議な音色で、まるで宇宙人が歌っているよう。かつてアニメ「天才バカボン」や「ど根性ガエル」で使われたらしい。無骨でシンプルな楽器だが様々な演奏法があり、巻上さんは唇や喉を使えば風や水滴、馬の脚音まで表現してしまう。「音楽はプロだけのものではない。自分のために弾いて癒されたっていい。眼球も揺れるし、体全体が震えますよ」。まだ日本ではマイナーだが、数年前に「真鶴しだれ桜の宴」にも出演。摩訶不思議な音色に会場で駆けまわっていた子供が茫然と聴き入っていた。演奏は「気持ちを表現しやすい」と即興を重視。オンリーワンの音色で今日もファンを魅了している。

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