湯河原町長選は21日に告示され、冨田幸宏氏(現・無所属)の無投票で3選が決まった。事前に出馬を検討していた町議から選管への届け出はなかった。
桜木公園近くの出陣式会場には県内の首長たちから寄せられた「祈必勝」が貼り出され、集まった支持者が続投を祝った。
冨田氏は挨拶で町職員数削減などの行革を振り返り、今後の人口減少について度々触れつつ「正面から受け止めたい」と強調。湯河原の高齢化率は37%だが、10年後には47%に達する見込みで、人口は約2万5千人から1万8千人(25年後)に減るという分析もある。冨田氏は町有施設の統廃合も視野に「コンパクトでもきらりと光る」湯河原像も示した。観光振興面ではエクシブ湯河原離宮(旧天野屋の跡地に建設中)といった民間企業や、外国人観光客の呼び込みを図る。「54万人の観光客を1割でも2割でも増やしたい」と意気込みを語った。
告示日早朝火事場へ
告示日の朝6時、冨田氏は「駅立ち」のため湯河原駅にいたが、近くの民家で発生した火災の救助活動にも加わっていた。冨田氏が駅に着いた頃に複数の人が火事に気付いて通報。冨田氏は18歳の頃から24年ほど消防団で活動していたこともあり、後援会長ら2人と200mほど離れた現場に急行した。3人は建物を蹴破り「中にいますか」と繰り返し呼び掛けたが、内部は火が出ていたため、入れなかったという。その後消防署員が救助に入ったが、女性の遺体が発見された。
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