ススキ草原でロードワーク
箱根中出身の新保壮馬君(山北高2年)が、男子ソフトテニスで3年生の関拓真君とペアを組み、ダブルスでインターハイ出場を決めた。来月28日から奈良県で開かれる大会に向け特訓を続けている。
新保君がラケットを握り始めたのは箱根中に入ってから。もともとバスケットボール部に憧れていたが、兄・春人さんがソフトテニス部に入り、試合に魅せられて白球の世界へ。卒業後、兄を追うように進学したのが強豪の山北高だった。「すべてテニスをやるためです。中学とは”がむしゃら感”が違った。顧問の先生の指導も『ただ勝つのではなく、気迫で勝ち切れ』と」。自宅から高校まではバスと電車を乗り継いで約2時間。テスト期間で部活がオフになってもススキ草原を巡るように走り込むなど、練習にのめり込んでいった。
しかし1年生の時は地区大会で敗退。その悔しさが今のバネになっている。今年は相方であり先輩でもある関君に技術を伸ばしてもらいながら100人以上の地区大会トーナメントを突破、県大会ではベスト8に。インターハイを決めたのとほぼ同時に、キャプテンも任された。緊張を押し殺すように「歴代の先輩たちは結果を残しています。いつか自分も『山北の新保』と呼ばれるようになりたい」。経験したことのない責任も背負ってか、腕と脚はくっきり筋を浮き立たせている。
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