立ち入り規制が続く大涌谷の様子を無人機(ドローン)で捉えた動画が複数ネット上に投稿されている。 県は火山活動対応ロボの開発のため、今月20日に現地調査で初のドローン撮影を行ったが ”個人の眼”は5月初旬には現場上空を飛び交っていた。
動画サイト「YouTube」の投稿映像はすべて匿名。規制範囲外の国道脇からドローンを操作する姿や、蒸気を吹き上げる様子が収められているほか、簡単なコメントや分析を加えたものもある。立ち入り規制を余儀なくされる現場関係者の中にはこうした映像から様子を探る人もいる。
20日に県産業技術センターと撮影を行った(有)アールビット(東京都渋谷区)の関係者は「投稿動画を見ると遠くから飛ばしているようだが、リスクを承知でやっているのでは。操作の途中で電波が途切れる事もあり得る」。同センター所長は「私達は町や供給会社のため、関係者が映像を確認した上で公開した。もし個人の映像が風評をあおる結果になれば、歓迎はされないだろう」と話している。
ロボットによる支援の一環県も上空から調査
県産業技術センターによる調査は、ドローン関連企業の(有)アールビットと(株)日本サーキット(川崎市)の支援で実現。濃い霧の中で2社が40分の動画や静止画の撮影に成功した。調査の結果、温泉造成塔10基のうち3基が不具合が分かり、うち1基は塔が壊れて硫黄が詰まっていることが判明。箱根温泉供給(株)は「レベル1になったら早急に改修工事に取り組みたい。材料は準備してある」と話した。同社は以前1日約4千リットルを超える温泉を造成していたが現在はその8割程度になっているという。また今回は映像で火山のモニタリング装置の設置場所を確認。金属を腐食させる火山ガス対策を立て、1か月以内の設置を目指す。
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