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地殻変動や蒸気など「鈍化」 依然活発、レベル引き下げはまだ先

社会

公開:2015年6月26日

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コア会議後の会見(17日)
コア会議後の会見(17日)

 箱根火山防災協議会(コアグループ会議)が17日に小田原合同庁舎で開かれた。会議に加わった県温泉地学研究所や気象庁によると火山活動は「6月に入ってから地殻変動や蒸気などが鈍化した」という。規制中の大涌谷には同研究所の職員が立ち入って蒸気を観察しており、地殻変動データでも4月下旬より動きが少なくなっている事が分かる。

 いっぽう噴火警戒レベルの引き下げや規制解除は水蒸気の量や地震回数、地殻変動が4月以前の状態まで落ち着く事が条件とされる。以前は地震回数が月に20〜30回程度だったが「今は1日だけで20〜30回発生しており、依然として活発な状況」(同研究所)で、いつ頃引下げられるのか見通しは立っていない。

 また会議では気象庁が警報文の中に使っていた「箱根山の火口周辺」という表現を改め、今後の警報では「大涌谷周辺(箱根山)」と表記する事を決めた。これまで同庁には「火口とはどこを指すのか」という問い合わせが寄せられていたという。地元や町は「箱根山」という表現の不使用を求めてきたが、叶わなかった。

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