箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年7月24日
エリアトップへ
脳の電位信号を受けて動く
湯河原老人ホーム(鍛冶屋)に先月12日、ロボットスーツ「HAL」が導入された。介護の負担軽減やヘルスケアロボの普及を目指す県事業の一環で、約1億1千万円をかけて30カ所の施設に90台を納品する。
HALは山海嘉之筑波大大学院教授が90年代から開発を始め昨年秋に完成、子会社の湘南ロボケアセンター(藤沢市)が販売している。腰タイプの導入は1市3町で初という。HALが動く仕組みは人が動こうとするときに脳から脊髄を伝わる電位信号。使う際はまず電極パッドを身体に貼り、皮膚に表れる信号を感じ取りモーターを動かす。「補助率」は約40%と怪力が出るわけではないが、中腰で利用者の体を支える事が多い介護現場では重宝しそうだ。
同センターの介護福祉士、佐野達也さん(27)は「おむつ交換が続くと腰が痛くなりますが、これはラクですね」。使い方にもよるが1度の充電で4〜5時間ほど使えるという。同センターによると個人向けの販売はしておらず、導入費は法人向けレンタルで1か月10万円程度。介護と同様に腰を使う工場や、病院、介護施設などでの普及を目指している。
箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|