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JCHO湯河原病院 町民グラウンド取得打診 移転先として町に要請

社会

公開:2015年11月6日

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建物は築20〜40年ほど 老朽化や急傾斜地の存在を移転理由としている
建物は築20〜40年ほど 老朽化や急傾斜地の存在を移転理由としている

無理なら現在地で建替を再検討町外への移転なども選択肢に

 JCHO湯河原病院(宮上)が町に対し、4月頃から移転新築のため旧湯河原中の町民グラウンド(中央)の取得を打診している。

 同院によると、現在地は一部に急傾斜地崩壊危険区域があり建替えが難しく、正面玄関のある古い棟(築40年)を壊しながら病院を運営することも難しいという。

 同院が希望する町民グラウンドは広さが1万8千平方メートルあり、現在の病院敷地に比べ3千平方メートルほど広い。湯河原中が海側に移転した後もグラウンドとして残り、同中学校の部活動やスポーツの練習に使われ、ふれあい広場産業祭の会場などになっている。

 町が応じれば、同院は移転後も現状の規模(7診療科目や約200床)を維持する方針。グラウンドは失われるが、約200人の雇用が維持され、防災拠点である町民グラウンドに病院機能ができるメリットがある。第一希望のグラウンドを取得できない場合は、現在地での建て替えを再検討し、他自治体への移転なども視野に入れるという。

町長「次の世代の事考えなければ」

 同病院は年間500件ほどの救急搬送を受け入れており外来は毎日約200人、入院患者は約160人になる月もある。なくなれば町にとっては痛手だ。

 病院側は年度内の合意を目指しているが、グラウンドの位置づけは条例に定まっており、諾否には議会の決定が欠かせない。

 冨田幸宏町長は一連の経緯を議会に報告しつつ、町民向け対話集会でも説明を始めた。先月24日の集会(宮下会館)では「慎重論もあるが次の世代のために慎重に考え決断しなければ」と語り、売却を仮定した上で得られる現金を基金化し、町有施設の補修に活かす案を挙げた。参加者からは「メリットとデメリットを天秤にかけるのは難しいが、病院がなくなるのは不安」といった声が上がっていた。

 同病院は終戦の翌年、年金保険厚生団湯河原整形外科診療所として発足、59年前に泉地区から現在の敷地に移転した。名称は昨年独立行政法人JCHO湯河原病院に改められた。

町民グラウンド
町民グラウンド

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