箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年11月20日
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「二十億光年の孤独」などで知られる詩人の谷川俊太郎さんが6日に湯河原町立図書館を訪れ、参加者160人が詩人の朗読に耳をすませた。
谷川さんの作品は小中学校の教科書(光村図書刊)にも載っており、同館でも絵本など300冊以上を所蔵している。今回の朗読は町内で絵本原画などを展示するギャラリー「飛ぶ魚」を通じて同館が企画した。
「詩人への質問箱」では参加者から続々と手があがり「子どもたちに教科書の詩に馴染んでもらう良い方法は」といった問いに「学校教科書の作品にこだわらず、あなたの詩への情熱が伝わればいいのでは」と語りかけていた。
「真鶴の長屋を借りて仕事した」
谷川さんは以前に真鶴半島に滞在して詩作に取り組んだこともあるという。「電話やファクスがうるさい東京から逃れたくてね。海の見える長屋を絵描きと共有していた。小学校の遠足で三ツ石に来た事もある。根府川からの鈍行電車の車窓は、今も当時と変わらない」と懐かしんでいた。