神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

吉浜の加藤寿さん(80) 彫る手が止まらない

文化

公開:2015年11月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

虫メガネを使って彫ったのかと言いたくなる精巧な目鼻、素材は木なのに、ふんわりとした柔らかさも伝わってくる衣裳。思わず見入ってしまう彫像を作り続ける80歳が吉浜にいた。

***

 「売り物になるかって?とんでもない、私はまだまだですよ」。加藤寿さんが木彫を始めたのは中学での授業がきっかけだった。手先が器用だったのか、作った「まねきねこ」の出来栄えは、先生が「皆のお手本にしよう」と持ち去るほどだった。学生時代やサラリーマン時代は忙しさで彫刻刀を握れなかったが、70歳にして再び挑戦。平塚の彫刻教室に通うようになった。これまで彫った像は13作品以上。ヒノキや楠、カツラなど様々な素材を扱い、作業部屋には爽やかな香りが漂っている。彫刻刀は業者に特注するなど道具選びにもこだわってきた。今では地元湯河原の美術展や、平塚、東京上野などの展示にも出品するまでに。これまでは能役者や仏像などが多かったが、今挑戦しているのは外国人の像だ。目鼻の形が全く違う難しさもあるが、カリカリ、カリカリと刃は止まらない。

箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

壮観の宮入も

5月3〜5日松原神社

壮観の宮入も

5月1日号

北条氏を語る

北条氏を語る

5月2日市民会館

5月1日号

虫の目線になれる

虫の目線になれる

ミュージアムカフェアンドガーデン

5月1日号

山男は絵筆止まらず

山男は絵筆止まらず

大平台の松元さん、7月に個展

5月1日号

テーマは「肉」

夏前に美ボディを…

テーマは「肉」

5月1日号

あっバニラの香り

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク